ステーキングとは?初心者でもできる「仮想通貨の預けて増やす」運用法
仮想通貨投資と聞くと「値上がり益(キャピタルゲイン)」を狙うトレードの印象が強いですが、
実は**保有するだけで報酬がもらえる「ステーキング(Staking)」**という仕組みがあります。
ステーキングとは、特定の仮想通貨をブロックチェーンのネットワーク運営に参加させ、
その見返りとして年利3〜15%程度の報酬を受け取れる制度のこと。
銀行の定期預金に近い感覚で「預けるだけで増える」仕組みとして、初心者にも人気が高まっています。
ただし、ステーキングには
- 対応している取引所が限られる
- 年利・ロック期間・対象銘柄が異なる
といった違いがあるため、「どこで・何を・どのくらいの期間」預けるかが成果を左右します。
この記事では、主要な国内取引所を比較しながら、
ステーキングの仕組み・利回り・注意点・おすすめ取引所をわかりやすく解説します。
ステーキング対応取引所を選ぶ前に知っておくべきポイント
ステーキングは一見シンプルに見えて、実際には取引所ごとにルールが大きく異なります。
ここで失敗しないために、まずは押さえておくべき3つの基本ポイントを確認しましょう。
① 年利(報酬率)は固定ではない
ステーキングの報酬率は、ブロックチェーンの仕組みや参加者数によって変動します。
例えば、同じADA(カルダノ)でも取引所によって年利は次のように異なります。
| 取引所 | 銘柄 | 年利目安 | 備考 |
|---|---|---|---|
| bitFlyer | ADA | 約2.5〜3.5% | ロック期間なし |
| コインチェック | ADA | 約3.0〜5.0% | 報酬は毎月付与 |
| SBI VCトレード | ADA | 約3.0%前後 | ロック期間あり(30日単位) |
「利回りが高い=必ず得」ではなく、ロック期間やリスクとのバランスが重要です。
② ロック期間とは「引き出せない期間」
ステーキングでは、一度預けると一定期間は引き出せなくなる場合があります。
これを「ロック期間」といい、資金を自由に動かせない点が注意点です。
| ロック期間 | メリット | デメリット |
|---|---|---|
| なし | いつでも売却・出金可能 | 年利が低くなる傾向 |
| 30日〜90日 | 年利が高め | 途中で価格が下がっても動かせない |
特に仮想通貨は価格変動が激しいため、ロック期間中に暴落した場合は損失リスクが高まります。
③ 対応銘柄の多さも重要
取引所によってステーキング対応銘柄は大きく異なります。
BTCやETHは非対応のことが多く、以下のようなPoS(プルーフ・オブ・ステーク)型通貨が主流です。
| 主なステーキング対応銘柄 | 特徴 |
|---|---|
| ADA(カルダノ) | 安定した報酬率、人気高 |
| DOT(ポルカドット) | 年利6〜12%と高め |
| ATOM(コスモス) | 分散型ネットワーク銘柄 |
| SOL(ソラナ) | 処理速度が速いが不安定 |
| XTZ(テゾス) | 老舗ステーキング銘柄 |
国内主要取引所のステーキング対応状況比較
ここからは、国内でステーキングに対応している主要取引所を年利・対象銘柄・ロック期間で比較していきます。
国内ステーキング対応取引所一覧
| 取引所 | 対応銘柄 | 年利目安 | ロック期間 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|
| コインチェック | ADA, SOL, XTZ | 3〜6% | なし | 初心者でも簡単に利用可能 |
| SBI VCトレード | ADA, DOT, ATOM | 2〜8% | 30〜90日 | 銀行系の安心感が強い |
| bitFlyer | ADA | 約2〜4% | なし | 取引所で預けるだけの手軽さ |
| GMOコイン | ADA, DOT, ATOM, SOL | 3〜10% | 14〜90日 | 銘柄数が多く上級者にも人気 |
| bitbank | ATOM, DOT | 5〜12% | 最大90日 | 高利回りだがリスクあり |
それぞれにメリット・デメリットがあるため、「安全性」「利回り」「流動性」どれを重視するかで選び方が変わります。
取引所ごとの特徴とおすすめタイプ
コインチェック:初心者に最もやさしいUIと利便性
- 対応銘柄:ADA、SOL、XTZ
- 年利:3〜6%前後
- ロック期間:なし
- 最低数量:わずか1ADAから
コインチェックのステーキングはロック期間なし・自動で報酬付与というシンプル設計。
預けておくだけで自動的に報酬が付くため、仮想通貨初心者でも迷わず始められます。
SBI VCトレード:金融機関系の安心感と高利回り
- 対応銘柄:ADA、DOT、ATOM
- 年利:2〜8%前後
- ロック期間:30〜90日
SBI VCトレードは、SBIグループが運営する取引所。
他社よりもやや複雑な設定がありますが、安定した高利回りと信頼性の高さが魅力です。
特にDOT(ポルカドット)など、海外では人気の高い銘柄を扱っている点が評価されています。
GMOコイン:銘柄の多さとバランス型の運用
- 対応銘柄:ADA、DOT、ATOM、SOLなど
- 年利:3〜10%
- ロック期間:14〜90日(選択可)
GMOコインは国内でもっとも多くの銘柄に対応しており、利回りとリスクのバランスが取りやすい点が強み。
短期ロック(14日)も選べるため、柔軟な運用が可能です。
ステーキングのメリットと注意点を理解しよう
メリット:保有するだけで安定収益が得られる
- 値上がりを待たずに収益化できる
→ 長期保有中も資産が増える可能性。 - 複利的に増やせる
→ 報酬を再ステーキングすることで、年々リターンが拡大。 - リスク分散に有効
→ トレードではなく「預ける」運用なので、心理的負担が少ない。
デメリット:価格変動リスクとロック制約
- 価格下落の影響を受ける
→ ステーキング報酬より価格下落の方が大きければ損失。 - ロック期間中は売却できない
→ チャンス時に動けないことがある。 - 取引所リスク(ハッキング・システム障害)
→ 預けた資産が戻らないケースもゼロではない。
ステーキングとレンディングの違いを整理
混同されやすいのが、同じ「預けて増やす」タイプの**レンディング(貸暗号資産)**です。
両者の違いを整理すると次のようになります。
| 比較項目 | ステーキング | レンディング |
|---|---|---|
| 運用先 | ブロックチェーンのネットワーク | 取引所・他ユーザー |
| 報酬の原資 | ネットワークの承認報酬 | 貸出利息 |
| 年利目安 | 3〜10% | 1〜5% |
| リスク | 価格変動・ロック期間 | 取引所の貸出リスク |
| 向いている人 | 長期保有・安定運用派 | 短期で低リスク運用したい人 |
ステーキングを始める手順と実践ポイント
ステーキングは専門的な知識がなくても始められますが、
「どこで・何を・どのように預けるか」を理解しておくと、失敗を防ぎやすくなります。
ステーキング開始までの基本ステップ
- ステーキング対応取引所に口座開設する
本人確認(KYC)を完了しておく必要があります。
→ 国内なら「コインチェック」「GMOコイン」「SBI VCトレード」などが主流です。 - ステーキング対応銘柄を購入する
たとえばADAやDOTなど、対応通貨を取引所内で購入します。 - ステーキングを申し込む/預ける
取引所の「ステーキング」メニューから希望銘柄・数量を選択します。
ロック期間を選べる場合は、リスク許容度に応じて設定しましょう。 - 報酬を受け取る
報酬は日次または月次で自動的にウォレットに付与されます。
再ステーキング(複利運用)を行うと効率的に増やせます。
初心者が失敗しないための3つのポイント
- ロック期間の短い銘柄から始める
最初は「14日ロック」や「ロックなし」の銘柄が安心です。 - 利回りより信頼性を重視する
極端に高い利回りをうたうサービスには注意。
信頼できる国内取引所を使うのが基本です。 - 税金を意識しておく
報酬は課税対象になります。後述の税務ルールも必ず確認しましょう。
目的別おすすめ取引所ランキング【2025年版】
ここでは、利用目的別に「おすすめ取引所」をランキング形式で紹介します。
🔹初心者におすすめ:コインチェック
- 特徴:UIがやさしく、ロック期間なし。報酬は自動付与。
- 対応銘柄:ADA、SOL、XTZ
- 年利:3〜6%
- メリット:手続きが簡単、最短1日で開始可能
- デメリット:銘柄数が少なめ
▶ おすすめ理由:仮想通貨を初めて買う人でも、預けるだけで報酬を受け取れる手軽さが魅力。
🔹利回りを重視する人におすすめ:bitbank
- 特徴:高年利のATOM・DOTなどに対応
- 年利:最大12%
- ロック期間:30〜90日
- メリット:報酬率が高く、長期保有者に有利
- デメリット:途中で出金できない
▶ おすすめ理由:短期売買より長期投資を重視する人に最適。ステーキング報酬を複利運用しやすい環境。
🔹バランス重視:GMOコイン
- 特徴:14〜90日ロックの柔軟設定、複数銘柄対応
- 対応銘柄:ADA、DOT、ATOM、SOLなど
- 年利:3〜10%
- メリット:自動ステーキング機能あり、取引手数料も安い
- デメリット:設定がやや複雑
▶ おすすめ理由:中級者〜上級者まで幅広く使えるバランス型取引所。安定性・銘柄数・機能の三拍子がそろう。
🔹安全性重視:SBI VCトレード
- 特徴:SBIグループ運営で信頼性が高い
- 対応銘柄:ADA、DOT、ATOM
- 年利:2〜8%
- ロック期間:30〜90日
- メリット:セキュリティが強固で、金融機関並みのサポート
- デメリット:アプリ操作がやや上級者向け
▶ おすすめ理由:銀行レベルの管理体制を重視したい人に最適。長期で安心して預けたい人向け。
🔹複数銘柄を分散運用したい人におすすめ:GMOコイン or bitbank
複数のPoS銘柄を組み合わせることで、
価格変動リスクを抑えつつ、**平均年利5〜8%**を狙うことも可能です。
| 例:分散ポートフォリオ例 | 割合 | 想定年利 |
|---|---|---|
| ADA(カルダノ) | 40% | 4% |
| DOT(ポルカドット) | 30% | 8% |
| ATOM(コスモス) | 20% | 6% |
| SOL(ソラナ) | 10% | 5% |
| 平均 | 100% | 約5.7% |
ステーキングは長期戦です。1つの銘柄に偏らず、複数通貨で運用する方が安定的な結果を得られます。
ステーキング報酬の税金と申告のポイント
ステーキング報酬は「雑所得」として課税されます。
つまり、報酬を受け取った時点の日本円換算額が課税対象です。
税務上の扱い(個人の場合)
| 区分 | 内容 |
|---|---|
| 所得区分 | 雑所得(総合課税) |
| 課税タイミング | 報酬を受け取った時点 |
| 計算方法 | 報酬数量 × 受取時点の円換算レート |
| 控除・経費 | 取引手数料・送金費用など一部経費は控除可能 |
たとえば、1ADA=80円の時に報酬100ADAを受け取った場合、
80円×100=8,000円の雑所得として課税対象になります。
申告方法
- 年間の雑所得が20万円を超える場合は確定申告が必要。
- 損益通算はできないため、他の所得と合算して税率が決まります。
- 所得税+住民税を合わせて**約15〜45%**の範囲で課税。
法人の場合
法人がステーキングを行う場合は、報酬は法人税の課税所得に含まれます。
評価益や含み損も決算時点で時価評価が必要になるため、会計ソフト(freee、マネフォ等)での管理が必須です。
ステーキング運用を成功させるためのコツ
- 相場が落ち着いている時に開始する
ボラティリティが低いタイミングで始めると安定収益が得やすい。 - 報酬を再ステーキングして複利運用する
「報酬→自動再投資」の仕組みを活用することで、年々リターンが増大します。 - 価格アラートを設定してリスク管理
ロック期間中も相場を監視し、急変動に備える意識が大切です。
まとめ:ステーキングは「放置で増やす」資産形成の新定番
ステーキングは、トレードのように頻繁に売買しなくても、
預けるだけで仮想通貨を増やせるシンプルな運用法です。
- 取引所によって「年利」「ロック期間」「対応銘柄」は異なる
- 初心者はロックなし・国内大手取引所から始める
- 税務上は雑所得として申告が必要
短期的な値動きに一喜一憂するよりも、
中長期で「資産を育てる」戦略としてステーキングを活用すれば、
安定した仮想通貨運用が実現できます。
行動ステップ:今日からできる始め方チェックリスト
✅ 国内取引所で口座開設(コインチェック・GMOコインなど)
✅ ADAやDOTなど対応銘柄を購入
✅ ステーキングメニューから数量と期間を設定
✅ 報酬を自動受取 → 必要なら再ステーキングで複利運用
✅ 年度末には報酬分の課税額を確認し、確定申告の準備
「預けるだけで増える仕組み」を上手に使いこなして、
安定した仮想通貨運用を実現しましょう。

